知床斜里に開拓民として入植し、先々代である髙橋米二が事業を興しまもなく一世紀。
農業を営みながら丸米髙橋商店として精米・製粉工場を経営、のちに先代である髙橋一郎が法人化し株式会社丸米産商を興し、酒・たばこ・食料店経営そして、現在の礎となる農産物商社へと事業を拡大してきました。先代は12人兄弟(夭折を含め13名)であり、幼いころから家業の使用人とも同居生活を行っていたため大家族の中で育ちました。その先代から受け継いだ組織論は今でも指針となっており、大家族の家長としての責任と社員の生活を守る責任を感じつつ、人と人、人間としてのつながりを大切にしています。私が先代から引き継ぎいだ当時の事業規模は現在の1/3程度でしたが、規模が拡大するにつれ新しい人とのご縁をいただきながら事業を拡大しています。
当社の社訓は常に計算をしているか。そして、常に逞しく醒めているか、の大きく二つです。
前者は商売では基本的なところですが、後者に関しては、力強く事業を進めながらも常に客観的に冷静な判断を行う視点のことを表しています。これからの国際競争に勝っていくためには、情熱を持ち物事を進める力も必要ですが、猪突猛進になりすぎないことも重要です。視野を広く、さまざまな意見をもつ仲間と融和をはかりながら、自ら進んで仲間と切磋琢磨することで社内でも成長し、よい作物をつくることで農業を育成し、競争力を育む。地元を支える産業の一つとして研鑽努力を重ねております。
雨・風・光は、作物にも
人間にも等しく必要。
さまざまな環境に
さらされながらも、
手をかけ気を配ることで、
自ら育ち輝く。
代表取締役社長